買取価格で高値がつきやすい
自動車にはリセールバリューというしばらくしてからの残存価値という指標があります。
このリセールバリューは常に変化しますので、ある時には、とても高い価値(高額買取)になる時もあれば、逆に人気のあった自動車(リセールバリューの高い)が急に人気がなくなり買取価格が下がることもあります。
しかしながら、軽自動車のリセールバリューは下がりにくく、購入した価格に対し、買取価格も高くなる傾向があります。
私もよく中古車展示場を目にしますが、コンパクトカーなどより高く販売されているところをよく見かけます。
理由は、軽自動車に関しては、維持費や初期費用なども安いために、高い価格設定をしても売れるからです。
大学生などの若年層や初心者が最初に利用するには最適な車なのです。
また、軽自動車には、ターボチャージャーが付いていたり、内装などもコンパクトカーに比べてひけをとることはありません。
好みにもよりますが、ディーラーオプション品やメーカーオプション品を装着していれば、とても魅力的な車です。
また、主婦などがショッピングのために利用する際などを考慮しますと、燃費の安い軽自動車が最適で、ご主人が通勤用に利用する場合も燃費が安いことは魅力的です。
通常、会社からの通勤費は、車の種類など関係なく、一定の基準と距離で支給されます。従って、できるだけ会社の通勤費でガソリン代を抑えたいものです。
軽自動車は、中古の軽自動車が高く売れる分、買取価格も高くなる傾向にあるのです。
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軽自動車の流通
軽自動車は、新車および中古車を問わず、以前は全て下取りに出すという方法でした。
しかしながら、自動車買取店が現れて、流通に大きな変化が起きました。従来の中古車買取の流通は、ユーザー→中古車買取店→業者のオークション→中古車販売店→ユーザーという流れでした。
しかし、大手の中古車買取店は、ユーザー→中古車買取店→ユーザーといったオークションを通さずに直接販売をするようになったのです。
そして、全ての車種を取り扱うのではなく、軽自動車に特化している買取専門店も登場しました。
全ての車種を取り扱う買取チェーンよりも、経費が安く、ロイヤリティがない、人件費が安い、広告宣伝費が安いという理由のため、軽自動車を高価で買取してくれるのです。
景気が良くなったとはいえ、地方では景気はまだまだ改善されていません。
軽自動車は維持費が安いので、中古車でもまだまだ高値で売れるのです。ボロボロの車でも思った以上に高く売れる可能性があるのです。
特に売り先が決まっているような場合には、間違いなく売れるのです。
特にまだ自動車の普及率が低い、東南アジアなどの発展途上国に対する輸出ができれば、買取店にも十分なメリットがあるというわけです。
そしてより高値の買取を実現するためには、多くの軽自動車専門買取店の査定を受けるようにしましょう。
買取店によって、かなりの買取価格の差が生じるはずです。
もちろん、ガリバーのような大手の買取店は販売網も充実しているため、利用する価値は十分にあります。
買取専門店ができたことにより中間マージンが減り、下取りよりも高値での買取りができるようになった背景があるのです。
車査定士のチェックポイント
国の指定により設立された日本自動車査定協会は、中古自動車査定基準を設けており、具体的なチェックポイントが詳細に決められています。
では、どのような部分をチェックするのでしょうか?以下に説明します。
「書類の確認」車検証や、整備手帳、取扱い説明書などです。「車両のチェック」改造の有無などをチェックし、キズや凹み、サビや腐食など外観についてチェックします。
内装では、シートや内張り、メーターや装備品の作動状態を確認します。
「エンジンルーム」車体番号や冷却水、オイル、修復歴などを調べます。「外観」フロントガラスやナンバープレート、パネルや下回り、タイヤサイズや溝の残りなどをチェックします。
「トランクルーム」修復歴とスペアタイヤの有無。「ルーフ」などをチェックします。
そして基準価格が決められましたら、次に中古車市場での人気車種か否かでプラスポイント又はマイナスポイントを調べます。
軽自動車は税金や保険料などの維持費が安いため、地方を中心に需要が高く、値崩れがしにくく、コンパクトカーよりも高値の買取査定になることが多いと言われています。
つぎにグレードです。同じ車でも主要装備などが異なりますので、装備品についてチェックを受けます。
市販のオプション品を装着している場合は、その車種にマッチしているか判断されます。
純正品であれば問題ないので、市販品のオプションを装着した場合には、純正品を残しておく必要があります。
そして年式です。モデルチェンジ直後の旧車両などでは評価が下がります。
また走行距離は軽自動車の場合は、1年間に8000kmという基準がありますので、それ以上走行している場合には、減額される場合が多いです。
ただし、自動車はある程度乗っていないと、動作不調になりやすいので、極端に走行距離が少ない場合には、買取価格でマイナスポイントとなることもあります。
軽自動車の買取総括
軽自動車の買取について、さまざまな視点から説明させていただきました。
軽自動車を高値で買取をしてもらうためには、複数の買取業者から査定を受けることが必要です。
そして、全国チェーンで販売網の多い買取業者を選ぶことや、軽自動車専門買取業者を選択することも必要です。
軽自動車一括査定サイトを利用すれば、買取業者間で買取価格を競争してくれますので、より高い買取が実現できます。
ただし、一括査定サイトでは、細かなキズなどを把握することができないため、安い買取価格になりがちです。
しかし、ご自身の車の相場を理解することができますので、お近くの買取店で査定を受ける際にも、大きな武器を得られることになります。
ご自宅の近くに買取店が無い場合や、何店舗もの買取業者で査定をすることは、時間的にとても時間がかかりますので、軽自動車一括査定サイトを利用すべきだと思います。
中古車の普及は、3台に1台という高い比率です。これは、通勤の際や、ショッピングの際に燃費を抑えたいという目的と、初めて自動車を購入される方にとっては、安く買えることや、小回りが効き運転がしやすいとうメリットがあります。
従って、特に地方を中心に根強い人気があり、高値の買取も難しくないのです。税金や保険料などの支払いも小額で済みます。
軽自動車については、以前は社内の空間が狭く、性能も悪いとされてきましたが、今では、各メーカーが軽自動車の規格内でより多くの空間を得られるように設計をしたり、エンジン性能を高め、かつ燃費がより安くなるような工夫をしています。
経済性が高いのが軽自動車です。
高額買取も可能ですので、車検の都度、新車に乗り換えることも可能です。ガソリン代を抑えたい方などは、ぜひ、軽自動車の購入を考えるとよろしいと思います。