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銀行の自動車ローン審査と金利を銀行員が明かす!ディーラー自動車ローンとの違い比較も

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銀行には自動車ローン・オートローンという自動車購入専門のローンがあります。しかし、車屋さんで自動車を買うと、現金払い以外の場合には当たり前のようにクレジットローンの話が進みます。

一般的には銀行の自動車ローンのほうが金利は低いのですが、クレジットローンと銀行の自動車ローンではどのような点が異なるのでしょうか?

また、クレジットローンと銀行の自動車ローンはどのように使い分けるべきでしょうか?

今回は銀行の自動車ローンとディーラーのクレジットローンとの違いを徹底解説します。

銀行の自動車ローンの審査

銀行の自動車ローンの審査は以下の基準で行われます。

個人信用情報の照会

すべてのローンにおいてそうですが、審査の際に最も重要になるのは個人信用情報です。

自動車ローンの金利は1%半ばから3%程度の金利です。

カードローンよりも金利がだいぶ低くなっているため、審査の際にはカードローン審査よりも若干厳しい審査が行われます。

事故情報があるブラックの人、他社借入が4本以上ある多重債務者の人は審査に通過するのが著しく困難になります。

また、他からの借入やクレジットカードなどの返済状況についても遅れが散見されると審査には通過できないことが多くなります。

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勤続年数は甘めに見る可能性も

筆者は銀行員時代に、車を購入したい新社会人から自動車のローンの申込を受けたことがあります。

勤続年数が1年未満であったため、自動車ローンの審査に通過できるか不安であったため、同時にフリーローンの申込もしてもらいました。

その結果、審査に通過できたのは金利の低い自動車ローンだけで、フリーローンは否決となったことがあります。

フリーローンは勤続年数が少なくて審査には通せないが、自動車ローンは勤続年数が足りなくても車という社会的に必要なものであるため、勤続年数が多少足りなくても審査に通過できる可能性もあるとのアドバイスを保証会社から受けたことがあります。

また、その新社会人は筆者が勤務していた銀行のメイン先の従業員であったため、大切なメイン先の従業員を無下にはできないという意図もあったと筆者は考えています。

このように、自動車ローンは特に取引先との関係性が密な地方銀行においては、審査する側の意図や忖度が働きやすいローンという側面も持っています。

年収と借入金額

一般的に自動車ローンは年収の半分程度の金額までしか借りることはできないと言われています。

年収に見合わないような高額な車への貸付を銀行は行っていません。

年収が低いからといって審査に通過できないわけではありませんが、年収は借入金額に大きく関係する属性です。

正社員がメインターゲット

自動車ローンは基本的に正社員に貸付を行うもので、基本的にはパートやアルバイトの人には貸付を行っていません。

自動車ローンは働いて定期所得を得ている人が、社会的必要性に駆られて車を購入するという行為をサポートするものですので、正社員でない人が借りることができる自動車ローンは限られてしまいます。

借入年数も意外と大事

審査に通過できるか、満額回答ができるかどうかの重要な点が実は借入年数です。

例えば軽自動車を購入するために10年のローンを申し込んだとします。一般的に考えて、軽自動車を10年乗る人はそれほど多くありません。

この人が、途中で車を買い替えたいと考えたときにまだローンが残っていたら、ローンだけが残ってしまう可能性があります。

こうなってしまうと、借主としては、もう手放した車のローンを払い続けることになり、返済に対するモチベーションは一気に落ち、返済が履行されないリスクが高くなってしまいます。

このように、借入年数を長くしても、自動車の程度から考えて、返済期間のほうが自動車を乗っている期間よりも長いと予測される場合には、審査に通過できない場合もあります。

自分がその車を何年乗るか想定して、ローンの借入年数もその年数以内にすることが自動車ローンの審査の際には意外と重要です。

保証人が要求される場合あり

審査の結果、連帯保証人を付けるように銀行から依頼される場合があります。

本人には信用状態に問題がないが、勤続年数や勤務先や年収から若干返済に不安がある場合には保証人を要求されることがあります。

この保証人は銀行にとってはだれでもよく、基本的には本人メインで審査を行っています。

筆者は銀行員時代に保証人要の回答が保証会社からあったため、保証人を依頼したところ、20代前半の若い人の場合にはたいてい彼氏彼女が保証人となるケースが多かったと記憶しています。

「たとえ別れても保証人の地位は変わりませんよ?」と慎重に説明したものです。

それでも、審査には軒並み通過していました。

減額回答も

銀行の自動車ローンの特徴として減額回答があるという点です。

例えば100万円で申し込んでも、50万円までならOKという回答が出ることもあります。

信用情報には問題ないけど、年収や勤続年数からこの金額までしか貸すことはできないと銀行が判断した場合によくある回答です。

これによって「いくらまでの車を探そう」と考えることができます。

後述しますが、これはデメリットのように見えますが、この点が銀行の自動車ローンのメリットでもあります。

自動車購入以外にも自動車関連費用に使用可能

銀行の自動車ローンは自動車の購入費用以外にも車に関連する様々な用途に利用することもできます。

自動車の修理費用や、改造費用や、運転免許取得費用やガレージ建設費用にも使用できるローンも存在します。

修理費用にも使用できますので、若いうちは高い車両保険付きの保険に入らなくても、修理が必要なときは金利の低い自動車ローンで借りたほうが安く上がる場合すらあります。

資金使途の幅が広いのも銀行の自動車ローンの大きなメリットです。

 

ディーラーローンとの違い

自動車を買いに行くと車屋さんからローンを進められることがあります。これがディーラーローンです。ディーラーローンの審査基準はどのような基準で行われ、商品設計はどのようになっているのでしょうか?

個人信用情報メインの審査で、その金額を貸すことができる人かどうか

ディーラーローンの審査も個人信用情報と属性情報のスコアリング審査メインです。審査の難易度は銀行とそれほど変わりません。

ただし、銀行ローンと異なるのは、人間の忖度が働かないという点です。

銀行ローンのように、車の推定使用年数とローンの期間が適正かどうかのような考えはないため、ディーラーは当たり前のように長期のローンを押してきます。

また、銀行のように、社会的に必要なものであるため勤続年数がすくなくても審査に通すようなこともなく、あくまでもスコアリング審査にのっとって、その金額を貸すことができるかどうかだけを主眼に審査を行います。

単名で審査に通過できないと連帯保証人をつけて再申込のチャンスあり

ディーラーローンで連帯保証人なしで審査に落ちた場合には、ディーラーはかなりの確率で保証人をつけて再申込という話を振ってきます。

おそらく、クレジット会社がディーラーにそのようなレクチャーを行っていることが推察されますが、借主名だけで審査に通過できないときは、連帯保証人をつけての再申込を行うことが一般的です。

この際もあくまでも審査の主体は借主本人ですので、連帯保証人を付けても審査に通らないこともあります。

また、借主と連帯保証人との関係も重要で、家族や配偶者などの戸籍関係がある人でないと連帯保証人をつけても審査に通過できないこともあります。

この点は銀行審査との違いであると言えるかもしれません。

申込窓口は車屋さん

例えばディーラーローンのクレジットがオリコだったとしても、一般的にはオリコには申し込むことはできません。窓口はあくまでも車屋さんです。

車屋さんによっても金利は異なりますし、車の値段ありきで借入額が決まりますし、車屋さんの見積もりシステムにはローン計算機も組み込まれています。

お金を借りる先はあくまでもクレジット会社ですが、窓口は車屋という点が、貸主と窓口が同じである銀行の自動車ローンとの大きな違いです。

金利は高めの設定

ディーラーローンの金利は一般的に銀行の自動車ローンの倍以上の金利です。6%~10%程度というところが相場です。

キャンペーンによって1%台の金利が適用されるローンもありますが、一般的には金利が高く設定されることがほとんどです。

このように、ディーラーローンのほうが商品性としては明らかに銀行ローンよりも劣るのですが、ディーラーローンを借りる人が多いのはどのような理由なのでしょうか?

 

銀行の自動車ローンとディーラーローンの使い分け

銀行の自動車ローンとディーラーローンの違いを説明してきましたが、2つのローンはどのように使い分けるべきでしょうか?

金額ベースで車を決めたいときは銀行ローンへ申し込もう

銀行の自動車ローンは減額というシステムがあります。

100万円申し込んでも50万円の回答しかない場合もあります。

「車を買いたいけど、自分はいくらまで借りることができるのだろう」とお考えの方は銀行ローンが活用できます。

銀行ローンには減額があるため50万円に減額となったなら、50万円の車を探せばよいですし、自分は毎月〇〇万円までしかローンを払いたくないという場合にはその金額で銀行ローンに申し込み、審査に通過した時点で金額に見合った車を探すことができます。

このように、毎月返済額や、借入できる金額ありきで車を探したい人に銀行ローンはおすすめです。

もちろん、できるだけ低い金利で自動車ローンを探したいという人にもおすすめです。

車ベースでお金を借りたいときにはまずディーラーローン

ディーラーローンは車屋さんが窓口です。車屋さんに行くと、当たり前ですが、まずは自分がほしい車を探します。

ほしい車が決まったら、ディーラーローンへ申し込むという流れになります。

ディーラーローンは減額などありませんので、その車の金額のローンを組めるか否かだけです。

ほしい車が決まったら、そのほしい車の金額のローンを初めて申し込むことができるのです。

そのため、まず最初にほしい車を決めて、その場ですぐにローンの申込を行いたいという人にディーラーローンは適しています。

いくらのオプションがつくか確認

前述したように、ディーラーローンは金利が高いという点が難点です。

100万円をディーラーローンと銀行ローンで借りた場合のトータルの利息支払額の違いは20万円以上にもなります。

ディーラーは顧客にローンを組ませると手数料収入があるため、ディーラーローンを組んだ人限定にオプションプレゼントなどのキャンペーンを行っています。

「銀行に比べて高い金利をいただいているので、その分をオプションでお返しします」というのがディーラーの決まり文句ですが、実際には利息差よりもだいぶ低いオプションしか付きません。

この際に銀行ローンへとディーラーローンの利息支払額の差以上のオプションがつかない場合には銀行ローンのほうがよいでしょう。

ディーラーローンの利息支払額は見積もりの中で「支払手数料」などという名目で数値化されていますし、銀行ローンの利息支払額は銀行ホームページなどで簡単に試算できます。

この利息差よりもオプションのほうが低かったら値引きやさらなるオプションをつける交渉もできます。

銀行ローンへの同時申込がおすすめ

車がディーラーで決まり、ディーラーローンへ申込を行ったら、同時にディーラーから発行された見積もり金額で銀行の自動車ローンの申込を行いましょう。

ここで、銀行の審査が通過でき、オプションも金利差程度までにつかないのであれば、銀行の自動車ローンから借りたほうがよいでしょう。

また、ディーラーへディーラーローンを組まないで、ローン特典のオプションをつけたらいくら必要なのかも確認しましょう。

見積もり金額プラスオプション価格で銀行ローンに申し込みを行えば、利息負担が少なくオプションを付けることも可能です。

また、銀行とディーラーローンの同時申込であれば、個人信用情報に申込情報が反映されていないことが多いため、クリアな状態で銀行の自動車ローンとディーラーローンの審査を受けることができます。

いずれにせよ、重要なのは、利息支払額の差とオプション特典を加味して、どちらのほうが得になるかを比較することです。

ディーラーにはローンをとるというノルマもあるため、当たり前のようにクレジットを推進してきますが、銀行ローンという選択肢もしっかりと頭に入れたうえで交渉しましょう。

何も知らないと高い金利のローンを大きな特典もないままに組まされてしまう可能性もあります。

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