トヨタ自動車がクルマとの新しい関係を提案するサービス内容をコンセプトにして、2018年の11月に事業を開始したサブスクリプションサービスが、KINTO。
利用時間に応じて支払う料金であるサブスクリプションは、今後、自動車業界に大きな影響を与えると言われています。
KINTOを利用するための月額料金プランはどうなのでしょうか。プランによって料金が変わってくるのか。
今注目を集めるKINTOのサブスクリプションサービスについて解説します。
Contents
KINTOの愛車サブスクリプションサービスの仕組み
KINTOの愛車サブスクリプションサービスには、大きく分けて2つのサービス内容があります。
・KINTO ONE
・KINTO SELECT
KINTO ONEは、月額価格3万5000円から乗れるリースプランで、KINTO SELECTは月額19万4400円から高級車をリース車として車を運転できるサービスです。
2つのサービス内容について、一つ一つ詳しくみていきましょう。
KINTO ONE
KINTO ONEとは、自分の好きな車を3年間リース契約として運転できるプランであり、車購入時にかかる頭金や登録諸費用、定額メンテナンス、任意保険などを月額定額に含めた上で乗車できるサービス内容です。
また、自分の好きな車を選べるだけでなく、KINTOが厳選したオプションパッケージからも自分の好きなオプションを選択することができます。
3年間で車を乗り換えるため、自分のライフステージに合わせて車種を選ぶことが可能です。
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KINTO SELECT
KINTO SELECTとは、月額18万円から様々な種類のレクサスを3年間リース車として運転できるサービスであり、6ヶ月ごとに新車のレクサスに乗換え可能なサービスプランになります。
(最大6車種まで乗り比べ可能です。)また、KINTO ONEと同じく、登録諸費用や定額メンテナンス代などが全て月額定額料金の中に含まれています。
レクサスのメンテナンスを行う場合には、普通車と比べて金額が大きくなってしまうもの。
車の維持費を考えると、KINTO ONEと同じく、充実したアフターサービスを受けることができますね。KINTO SELECTのメンテナンスは、レクサスの正規販売店が実施します。
KINTO ONEとKINTO SELECTのそれぞれのプランで選べる車種
KINTO ONEとKINTO SELECTは、それぞれ料金プランが全く違いますので、当然リース車として運転できる車の種類も変わってきます。
KINTO ONEとKINTO SELECTのどちらが自分に合っているのか判断しながら確認していきましょう。
KINTO ONEで選べる車種
KINTO ONEで選べる車種は以下になります。
KINTO ONEで選べる車種 | |
プリウス | カローラスポーツ |
アルファード | ヴェルファイア |
クラウン | アクア |
グレードは各3グレード、オプションは各2パッケージ、カラーは全色選択可能(オプションカラーは月額料金に加算)内装色は標準色のみとなっています。
KINTO SELECTで選べる車種
KINTO SELECTで選べる車種は、レクサスの中でも6グレードです。
KINTO SELECTで選べる車種 | |
ES300h | IS300h |
UX250h | RX450h |
NX300h | RC300h |
グレード、オプション、カラーについては、KINTOが指定したものになってきます。
KINTOの月額料金について解説
KINTOで選べる2つのサービス内容の月額料金プランについて解説します。
KINTO ONEは月額3万9,500円〜、KINTO SELECTは月額18万円が最低料金です。
KINTO ONEの月額料金
KINTO ONEの月額料金は、選ぶ車種によって金額が変わってきます。
KINTO ONEで選べる車種 | 月額料金 |
プリウス | 4万6.100円〜5万5.400円(税抜き) |
アルファード | 7万9.000円〜9万2.000円(税抜き) |
クラウン | 9万円〜9万9.000円(税抜き) |
カローラスポーツ | 4万9.500円〜5万8.700円(税抜き) |
ヴェルファイア | 7万5.000円〜8万8.000円(税抜き) |
アクア | 3万9.500円〜4万2.600円(税抜き) |
KINTO ONEの中でも格安価格で乗れる車はアクア(月額3万9500円〜(自動車任意保険付き))です。
付帯サービスとして、新たに、安全運転やエコ運転などの使用状況をポイント化し、支払いへ充当することが可能な「愛車ポイントサービス」を導入していく予定にあります。
KINTO SELECTの月額料金
KINTO SELECTで選べるレクサスの月額利用料金は、一律で18万円からとなっています。
契約者の条件として、満20歳以上から満70歳未満の方や、運転免許証保持者のみを対象にしています。契約者ではない方も運転可能です。
任意保険については、KINTO専用の任意保険がパッケージに含まれているため、これまで加入していた任意保険は「中断制度」を活用することをおすすめ致します。
(中断制度の可否については保険会社の判断によります)
KINTOを利用するメリット・デメリット5選
KINTOを利用するメリットとデメリットについて解説します。
KINTOを使って車をカーリースする前に、良い点、悪い点を理解した上で、利用していくのかを決めていきましょう。
メリット1:車にかかる維持費が安くなる
KINTOを使ってカーリースを行うと、自賠責保険や車検、メンテナンス代などの車の維持管理がしやすくなるというメリットがあります。
KINTOの中で維持費が不要になる費用は以下になります。
車の維持費を減らすことで、お金の節約に繋がりますね。
ローン支払い | 自動車税 |
車検 | 自賠責保険 |
重量税 | ガソリン代 |
メンテナンス費用 |
メリット2:自動車任意保険が月額定額プランの中に含まれている
KINTOの月額定額プランの中には、自動車任意保険が含まれています。
KINTOではなく他のカーリース会社では、たとえリース車だとしても、自動車任意保険を含めるためには、また別のプランを選んだり、費用を相談しなければいけません。
しかし、KINTOでは、KINTO専用プランが契約当初から組み込まれており、万が一、事故にあってしまった場合でも安心です。
メリット3:常に新しい車種に乗り続けることが可能
KINTOでは、他社にはない3年周期で常に新しい車に乗り換えられるというメリットがあります。最近では、車の質が向上したことにより、クルマの耐用年数も増加傾向になってきました。
しかし、長く運転できるからといって旧式の車に乗り続けることは、車の性能上、良くないことです。
費用が一切発生することなく、今運転している車を3年周期で新車に乗り換えられると、魅力的なことに思えますね。心も車も常にリフレッシュした状態で運転することができます。
デメリット1:中途解約には違約金が発生する
KINTOの契約条件は、基本的に6ヶ月更新で3年間契約です。
もし、なんらかの事情で解約することになれば、期間に応じて違約金が発生してしまいます。
契約更新月 | 追加精算金 |
6ヶ月 | 月額リース料5ヶ月分 |
12ヶ月 | 月額リース料4ヶ月分 |
18ヶ月 | 月額リース料3ヶ月分 |
24ヶ月 | 月額リース料2ヶ月分 |
30ヶ月 | 月額リース料1ヶ月分 |
契約違約金で一つ注意してもらいたいことが、「残期間の利用料全額が一括清算」ではないことです。
デメリット2:走行距離に制限がある
KINTOには、月の走行距離が1.500kmまでという走行制限があります。ただし実際には、6ヶ月で9.000kmを超えなければ問題ありません。
利用月数合計で超過してしまった場合に、KINTO SELECTでは1kmあたり20円の追加、KINTO ONEでは1kmあたり10円を追加で支払う必要があります。
KINTOの申し込みの流れ
KINTOの申し込みから実際に運転を始めるまでの流れを解説します。
KINTOのサービス開始時は、KINTO ONEしか利用することができないため注意してください。
1:プランを選択
KINTOで選べる2つのプラン(KINTO ONEとKINTO SELECT)の中から自分に合ったプランを選びます。
プランを選択した後は、申し込み資格をオンラインで行い審査します。結果がわかるまで少し待ちましょう。
2:最寄りの販売店で申し込みを行う
申し込み審査に通過した後は、最寄りの販売店に来店して車種、プラン内容などを決めます。車種などを決めた後は、KINTOを利用する必要事項の説明と規約の同意を行います。
契約の同意を販売店のスタッフと契約者で結んだら契約完了となります。納車されるまでにリース車を駐車する場所を用意しておきましょう。
3:納車
車が自分の自宅に納車された後は、走行距離に注意して運転を楽しみましょう。
KINTOの審査は厳しいのか
KINTOの審査レベルを例えると「中レベル」になります。
基本的にカーリースする場合は、カード会社が審査窓口になることが多い傾向にあります。与信枠があり、ブラックリストに載っていない方であれば、よほどのことがない限り審査に落ちることはありません。
しかし学生がKINTOを利用したい場合には、注意してください。
学生の方がカーリースしたい際には、親御さんが契約者になり、使用者を学生の方にする形になります。
また、収入が少ない社会人1年目の方の中でも、ヴェルファイアやハイグレードの車種を選択してしまうと、与信枠が小さいことが原因で審査が通過しない可能性も十分に考えられます。
KINTOのサービス内容や選べる車種、料金プランについてのまとめ
KINTOのサービス内容や選べる車種、料金プランについて解説してきました。
・KINTOでは主にKINTO ONEとKINTO SELECTの2種類のリースプランに分かれている
・普通車やファミリー車、KINTO SELECTではレクサスの中でも6種類のグレードが選べる
・月額定額料金の中には、自動車保険や自賠責保険など維持費が全て含まれている
・カーリースでは、走行距離に制限がかかっているので注意が必要
・KINTOの審査に通過しにくいことはないが、学生や社会人1年目の方は要注意
KINTOは月額料金に合わせて2つのプランから自分に合った車を運転できるサービスです。
KINTO SELECTを選択すれば、誰もが憧れるレクサスを運転することができますし、KINTO ONEを選択すれば、ヴェルファイアやプリウス、クラウンなどの今話題の注目車を乗車することができるまさに一石二鳥なサービス内容です。
月額料金に合わせて自分の好きな車を運転したい方は、是非KINTOを利用してリース車を購入しましょう。