スズキの残クレは新車だけでなく中古車にも対応しているので対象車が多く、利用しやすいプランです。新車と中古車のどちらがお得かシミュレーションしながら紹介します。
また、スズキの残クレは対象車が多いだけでなく軽自動車の残価率が50%と高いことや、メンテナンスをしてもらえるメリットも多いです。
まずはスズキの残クレがどのような内容なのか見ていきましょう。
Contents
スズキの残クレ「かえるプラン」の内容と対象車
スズキが行っている残価設定型クレジット「かえるプラン」は3年プラン・4年プラン・5年プランと、契約期間に応じて内容が変わります。
対象車はスズキの軽自動車、登録車、中古車
車メーカーによって残価設定クレジットの対象車が限られていることがありますが、スズキの場合は登録車だけでなく軽自動車、新車だけでなく中古車も対応しています。
金利も2.9%・3.9%であり、スズキのマイカーローンは4.9%となるため非常に低いのでお得。支払い年数が長くなれば金利が高くなる残クレが多いですが、スズキの場合は最大で3.9%となるため利用しやすいです。
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残価率は20%~50%
残価率は支払い年数が長くなるほど低くなる傾向があります。特に軽自動車は3年プランだと50%と高く、車の価格に対して50%の支払いで済むため毎月の支払い金額を抑えることができます。
残価設定型クレジットで車を購入する場合、自動車ローンで分割にした方がお得になるケースもありますが、残価率が高く金利も低いため使いやすいです。
支払年数 支払回数 軽自動車金利 軽自動車残価率 登録車金利 登録車残価率 3年 36回 3.9% 50% 2.9% 40% 4年 48回 3.9% 30% 3.9% 30% 5年 60回 3.9% 30% 3.9% 20% ※引用:スズキ公式ホームページ残価設定クレジット「かえるプラン」
http://www.suzuki-finance.co.jp/credit/kaeru-plan/index.html※4年プランの対象車は、
新型エブリイJOIN、JOINターボの新車のみとなります。
最大5万円となるキャッシュバック特典
スズキのかえるプランでは設定した支払回数が完了すると、車の状態に応じてキャッシュバック特典を受けることができます。
【キャッシュバック特典内容】
特条条件 | キャッシュバック金額 |
スズキの新車へ乗り換え | 20,000円 |
走行距離が40,000km未満 | 10,000円 |
自動車の査定による減点が50点以内 | 10,000円 |
禁煙車 | 10,000円 |
残価設定型クレジットで車を購入した場合良い状態を保たなければならないプレッシャーがありますが、スズキの場合は良い状態をキープしたときの特典があるためお得です。
スズキの残クレ シミュレーションと購入予算目安
具体的に残クレを使って新車と中古車を購入した場合のシミュレーションと購入予算の目安を見てきましょう。
【新車】スイフトスポーツ
スイフトスポーツの新車を頭金・ボーナス払いなし、3年プラン 183万6,000円で購入した場合、初回45,869円、42,600円の34回払いとなり、残価は68万円ほどになります。
頭金を30万円用意すれば、月の支払いはさらに安くなり33,600円で購入可能です。購入予算は150万円ほどになるでしょう。
【新車】スイフト
新型スイフトの新車を頭金・ボーナス払いなし、3年プラン 134万3,520円で購入した場合、初回34,926円、31,600円の34回払いとなり、残価は50万円ほどになります。
購入予算目安は110万円程度で、頭金を用意できれば毎月の支払い23,000円ほどで購入可能です。
【中古車】ワゴンR
ワゴンRの新車は135万円、中古車の店頭販売価格は118万円。5年プランの場合だと頭金6万円を用意し、ボーナス払いを4万円で9回支払えば、月々の支払金額は8,400円ほどになります。
購入予算目安は80万円前後になるため、新車よりもお得に購入可能です。
【中古車】スイフトHYBRID
スイフトHYBRIDの新車は171万2,880円で、中古車の店頭販売価格は150万円。5年プラン・頭金3万円・ボーナス払い8万円を9回払いにすれば、月々の支払金額は9,600円になり、購入予算目安は120万円前後です。
スズキの残クレのメリット
スズキの残クレは通常の自動車ローンと比較すると購入予算を抑えることができますが、他にどのようなメリットがあるか見ていきましょう。
最高で残価率が50%と高い
スズキの残クレのメリットは、車の購入費用を抑えたいと考えている人が手が出しやすいところ。価格が安い軽自動車も残価率が50%に設定されているため、車両本体価格の半分しか支払う必要がありません。
メンテナンスしてもらえる
スズキのかえるプランであれば車両メンテナンスを行えるプランが設定されており、法定1年点検・安心メンテナンス・エンジンオイルとフィルター交換が行えます。
事故時の車両についた傷やへこみに対するメンテナンスではありませんが、車を良い状態で利用できることは査定による減点の幅が小さくなる可能性が高いです。
保証付きなので人気の影響を受けない
車のメーカーの残クレによっては最終支払い金額が高くなるケースもあります。
これは人気がなかった車種を時間が経ってから買い取ると販売店側が損するため、購入者の支払金額で調整を行うというものです。
スズキの残クレでは残額保証があり、人気・不人気の影響を受けず支払金額は変動しないため、安心できます。
しかし、全ての場合で適用されるわけでなく、車両に傷がある場合や規定の走行距離を超えている場合は対象外になるため注意してください。
スズキの残クレのデメリット
スズキの残クレは他社メーカーと同様に車の使い方に制限があるため注意しなければなりません。具体的にどのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
走行距離に縛りがある
スズキの残クレだけに限定されることではありませんが、走行距離に制限があるため自由に乗ることができません。そのため、頻繁に車を利用する方には向いていません。
支払期間が3年のかえるプランでは、3年間の走行距離が40,000km以内とされており、1年間で13,000km、1ヶ月当たり1,000km、1日30kmも走行すると黄色信号です。
車通勤をしている人であれば上限となる走行距離をオーバーしてしまうので、最終的な支払い金額が高くなります。
自分のものではない
残クレで購入した車両は自分の持ち物ではなく、所有者はディーラーになっているため自分の持ち物ではありません。
あくまでもリースという感覚で車を利用する意識が必要で、リース契約になるため大きな事故を起こすと評価が下がり、最終支払額が高くなる可能性があります。
最終支払後には金利は高くなる
スズキの残クレの場合、残高保証があるため最終支払時まで金額が変動することはありませんが、支払いが終わった後に一括支払い・乗り換えをせず、再度ローンで支払いの契約をすると、当初の残クレとは違う金利になる可能性が高いです。
残クレは新車に乗り換えるか返却する場合に得になるようにできている仕組みになるため、継続して支払いをするときは注意してください。
スズキの残クレに向かない人
スズキの残クレは残価率が高く金利が低いため便利に使うことができますが、全ての人に向いているわけではないので、自身の状況と照らし合わせてから契約する必要があります。
家族で車を使う
家族で車を使う人の場合、規定の走行距離で収まると想定していても、想定外の距離になる可能性は十分にあるため要注意です。
特に年間で10,000km以上走行している家庭では規定距離をオーバーする可能性は非常に高いため注意してください。
車好きな人
スズキの残クレを利用している場合、支払いが終わって乗り換えるときもスズキの新車を選ばなければなりません。
他のメーカーに乗り換えたいと思っていてもできず、車両を改造することもできないため、車好きな人には向かないプランです。
車でたくさん走りたい人
スズキの残クレで最も向かないのは、ドライブが好きで車でたくさん走りたい人。走行距離がオーバーするだけでなく、車両に傷がつく可能性は高くなります。
スズキの残クレまとめ
スズキの残クレであるかえるプランは、新車に乗り換えることや車を返却する必要がありますが、購入予算を抑えて車を持つことができるためおすすめです。
・スズキの残クレは低金利で残価率が高い
・かえるプランにはメンテナンスを行ってもらえるプランがある
・最終支払後は金利が高くなる可能性があるため注意が必要
・たくさん車に乗りたい人や車好きな人には残クレは向かない
車の使用状況や状態によって損か得か大きく分かれるプランになるため、契約前に自身の状況とのバランスをよく考えてみてください。