査定時の審査項目を把握しておく
中古車を売却する際に、買取店の査定を受けるわけですが、どうせなら少しでも高い査定額を受け取れるようにしたいですよね。
購入時から売る事を考えて乗り回している人は少ないと思いますので、経年でもう既についてしまった傷や不具合は仕方ないとして、少しでも査定額が高くなるように小細工するにはどうすればいいか考えていきましょう。
まず、ここで大切なのは、査定時に審査員がどのようなポイントをチェックしているのかのチェック項目をある程度把握する事です。
その中で、少しでもなんとか改善できそうな部分があったら、その部分をいじっていくという感じでしょうか。
では、査定時に愛車のどのような部分を見られているのでしょうか。
まず、見られるのは車の外観です。外観では、汚れがどの程度ついているかや、塗装の状態、光沢や艶があるかやキズ・ヘコミがないか、ライトが破損していないかなどが確認されます。
この時点で、あまりにもボディーの汚れが酷いと審査の妨げになってしまうためあまり高額な査定は狙えません。
その他、年式や走行距離、グレードや車検の有無なども確認されます。内装に関しては、汚れや破損が無いかはもちろんの事、車内の臭いなども審査の対象となります。
また、メーターやオーディオ、エアコンなどの機械類が正常に動くかどうかも確認されます。
その他、トランクルームの状態やエンジンルーム、車の車体の下などを確認されます。
車の下やエンジンルームでは、修復歴の有無などを確認されますので、ここで過去に修復歴がある場合は嘘をつかずに素直に報告しておいた方がいいでしょう。
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車内清掃のポイント
では、愛車を査定に出す前の、車内清掃のコツについて考えていきましょう。
車内でまず清掃したいのは、表立った汚れなどです。シートから操作類、窓に至るまで綺麗にしていきます。
シートに関してはシートクリーナーを使って綺麗にしていくといいでしょう。足下は、案外石ころや泥汚れがありますので、これらもしっかりと落としていきます。
そして、ハンドルやオーディオ類の部分というのも、案外手垢などが付着していますので、拭き取る事で見違えるほどに光沢が出る場合があります。
プラスチックの内装類などもできれば光沢剤を使って光沢を取り戻したいところです。
もし、車内で喫煙をされる場合は天井や窓にかなりのヤニが付着している事が考えられますので、場合によっては洗剤などを使用して綺麗にヤニを落としていきましょう。
このような汚れというのは、車内特有の臭いの原因になります。
また、シートにしみ込んだドライバーの汗なども大きな車内臭の原因ですので、座席部分も綺麗に清掃していきたいです。
また、案外汚れや髪の毛、砂利などが溜まっているのが、シートの下です。この辺も綺麗にできる限り綺麗にしていきましょう。
こうして、だいたいの目に見える汚れを清掃し終えたら、忘れないで対策したいのが、車内の臭いです。
臭いは、普段利用している人にとってはなかなか気付かないものですが、減額の対象となりますので、シートやシートの下など、車内全体に消臭剤やスプレーを散布しましょう。
その後、天気のいい日であれば、窓や戸をしばらく開け放っておいて、車内の空気を外に逃がしたらなおいいでしょう。
車外清掃のポイント
車の外観というのは、査定時に審査をする審査員からも、販売店で並んだ時のお客さんにも、一番に見られる点です。
外観がキズだらけだったり、汚れや色褪せで光沢が無かったりすると、査定額にも影響が及びます。
また、あまりにも汚れた状態で査定に出すと、塗装の状態や光沢などの審査に影響が出るので、当然高額な査定はあり得ません。
査定に出す前には、愛車のボディー周りをしっかりと清掃しておきましょう。面倒であれば、ガソリンスタンドの機械の清掃機に入ってもかまいません。最低限の清掃は心掛けるべきです。
手で念入りに清掃をする場合は、ボディーの他にエアコンの通気口付近や、窓、タイヤのホイールの部分などもしっかりと清掃してあげましょう。上から下まで、しっかりと光沢があるとそれだけで好印象です。
また、愛車の洗浄だけでも十分ですが、もし余裕があるようであれば、ボディのワックスがけや、窓の撥水剤をコーティングしてあげるといいのではないでしょうか。
窓に水滴がつきやすい状態にしておくと、北国の降雪量の多い地域などでは、窓が凍って視界が遮られるだけではなく、窓自体が開かなくなってしまいます。
ボディに関しても、単純に自分が中古車販売店に並んでいる車で好印象を持つものを考えた時に、光沢があって綺麗な状態の車がいいです。
余裕があればワックスがけをしておく事で、綺麗で光沢のある外観に戻るでしょう。
とは言っても、わざわざ査定前にワックスを市販で購入してまでかける必要はありません。余裕があったらでいいかと思います。
車についた小キズの対策
愛車についた小傷の多くは、車の外観の光沢感を無くしていきます。できることなら小キズを完全に消し去る事は出来なくとも、目立たなくしておきたいところです。
小キズの対策には、市販の自動車用の研磨剤やコンパウンドなどのキズ消しで綺麗に磨いて極力目立たなくしましょう。
しかし、ここで重要なのは、あくまでも小キズの話です。大きなキズやヘコミに関しては、市販のものではどうする事も出来ません。
無理矢理キズ消しでごまかそうにも時間と労力の無駄になってしまいます。手を加えるキズとそのままにしておくキズの区別をつけて作業しましょう。
また、細かなキズがボディ全体に無数についてしまっている場合は、おそらく全てを修正するわけにもいかないので、目立つものだけを綺麗にするか、もしくは全く手を加えないでそのまま査定に出した方が無難です。
また、大きなキズやヘコミには業者に出して修理をするという方法がありますが、費用が結構かかる上に、修正した分に見合う査定額が得られるとも限りませんので、そのまま査定に出した方がいいかもしれません。
大きなキズやヘコミをそのまま査定に出した時の査定額と、お金をかけて修理した後の査定額を考えてみて、業者で修理をした修理費を差し引いても、査定額が高くなる事が見込めるのであれば、業者にキズやヘコミの修理をしてもらってから査定に出してもいいかもしれません。
しかし、たいていの場合は、修理費に見合うだけの査定額の上昇が見込めない事も多いため、そのまま査定に出すのが無難でしょう。