同じ軽自動車の車種でも買い替えのタイミングによっては、買取・下取りの査定額が数十万円も変わってくることがあります。
そのため、所有している車の年式や走行距離から買い替え時期を考えることが重要です。タイミングを逃さないように、事前にお得な時期や車の税金についても理解しておきましょう。
軽自動車を買い替えるベストなタイミングと、お得な時期を狙うための計画術を解説していきます。
Contents
軽自動車は何年何万kmに買い換えるのがベストなのか
軽自動車を買い換えるタイミングはいつがベストなのでしょうか。年数と走行距離の2つの視点から解説します。
軽自動車の節目 5万kmと5年目
5万kmや5年目を迎えた時期が軽自動車の買い替えタイミング目安です。
自動車は5年落ちになった場合、5年未満の自動車に比べて大幅に買取査定額が下がると言われています。
5年落ちの自動車は新車に比べて故障する可能性も増えてきますし、不具合でパーツ交換の費用もかかってしまうことが理由です。
5年目の自動車は比較的不具合も起きにくい傾向にあるため、経年劣化やパーツ交換の減額を受けにくいのも特徴です。
一般的に自動車販売店では、1年で1万kmという目安があり、大幅に異なる場合は減額査定の対象となる可能性があります。
たとえば、新車から5年目にもかかわらず走行距離が10万kmを超えている場合。この場合は、自動車を短期間で使用して負担をかけてしまったケースです。
このケースでは、通常以上に車へ負荷をかけているため、不具合が起こりやすくなると考えられ査定額が下がってしまいます。
5年目で5万km以下は買い替えタイミングの1つであり、年式と走行距離のバランスが悪いと査定額に反映されることを覚えておきましょう。
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7万kmと7年目
7年目を迎える軽自動車は、査定額が付く最後のチャンスです。
実は、車の走行距離が10万kmを超える場合や年式が10年落ちの場合は、査定額がほとんどつきません。つまり、10年落ちの段階で自動車を売ると決心するのは遅すぎるということです。
では、「9年目でもいいのではないか」と思いますが、7年目に比べて車の不具合が起きやすい状態ですので、パーツ交換で余計な費用がかかります。
一方、7年目では、9年目に比べて車に不具合が起きる可能性も少なくなり、車検を受ける期間と重なることからおすすめです。
もし、将来的に車の買い替えを検討している場合は、7年目で7万km以下のタイミングがお得な買い替えの最後のチャンスだと認識しておきましょう。
軽自動車をお得に買い替えるタイミング3選
走行距離や年数以外にも、軽自動車買い替えを検討するタイミングがあります。詳しく見ていきましょう。
車検切れ
車検が切れている状態で買い替えを検討する場合、車検を通して売るか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。実は買い替えするのであれば車検を通さない方がお得です。
確かに車検を通して買取を行った方が、車検期間の残り分をプラス査定額してもらえるメリットもあります。
しかし、いくらプラス査定をしてもらえるからといっても、支払った残り車検期間分がすべて返ってくることはほとんどありません。
そのため査定額を上げるために車検を受けるのであれば、車検切れのまま買い替えをした方がお得なのです。
車検が迫ってきている人や既に車検が切れている人は、軽自動車の買い替えのベストタイミングだといえます。
税金が上がる年式
自動車にかかる税金の中でも軽自動車税と重量税は、車の年式に応じて税額が増える特徴があります。軽自動車税と重量税の具体的な年式と税額は以下の通りです。
軽自動車税
初期検査日 | 13年未満 | 13年経過 |
平成27年3月31日以前 | 7,200円 | 12,900円 |
平成27年4月1日以降 | 10,800円 | 12,900円 |
重量税
軽自動車(自家用車:車検2年) | ||||
エコカー
(本則税率) |
エコカー以外 | |||
13年未満 | 13年経過 | 18年経過 | ||
平成28年
3月31日まで |
平成28年
4月1以降 |
|||
5,000円 | 6,600円 | 7,800円 | 8,200円 | 8,800円 |
まず、軽自動車税は年式の時期によって13年未満の税額は違いますが、13年経過後の税額はいずれも増額される仕組みです。
重量税は、年式が13年経過、18年経過と年数を増すごとに税額も増えていくことがわかります。つまり、年式が13年以上の軽自動車を所有すると軽自動車税・重量税の負担額が多くなってしまうということです。
普通車に比べると軽自動車は税金の金額は少ないものの、増額の負担は避けたい人も少なくありません。
所有している軽自動車の年式が13年を超えそうならば買い替えを検討しましょう。
決算期を狙う
軽自動車の買い替えをするタイミングでは、3月と9月に行うとお得になるケースがあります。多くの自動車販売店では、売上台数の決算月を3月、半月決算を9月に行っていることが多く、車の価格を大幅に下げてもらえる可能性が高いのです。
実は、各自動車販売店では、決算月までの目標台数が決まっており、目標台数を満たすためにどの自動車販売店も必死に販売台数を伸ばす努力をしています。
販売台数が多ければ、メーカーからのもらえる報酬額も増えるため、1台の販売価格を大幅に抑えてでも、販売台数の数字を上げる必要があるのです。
つまり、決算月に価格交渉をすれば他の月よりも大幅な値下げに期待できるということになります。そのため、買い替えを検討している人は3月や9月のタイミングで行うとお得です。
ただし、決算月にお得なるケースは納車日が3月や9月となる場合で、3月や9月に契約して納車日が月を跨ぐと値下げ幅が下がってしまいます。
自動車販売店は、販売台数の数字が上がる基準を納車完了としており、納車日が月を跨ぐと決算月を過ぎるため値下げをする意味がないのです。
もし、軽自動車の買い替えを検討する場合は、3月や9月を納車日にできるように計画を立てることが重要となってくるため、以下の項目をしっかりと理解していきましょう。
軽自動車をお得に買い替えるならば計画を立てよう!
決算月にちょうど軽自動車の買い替えができるよう、計画をあらかじめたてておくとスムーズに買い替えができます。買い替え計画の必要性を解説します。
買い替え計画が意外と重要
先ほども紹介しましたが、お得に軽自動車を買い替えできる時期は決算月の3月と半月決算の9月に納車することです。
通常、ただ車を3月中に購入するだけであれば、2月の下旬から3月の頭に契約することで納車日に間に合わせることはできます。
しかし、買い替えとなると買取・購入と2つの契約を行うため、どうしても納車完了までに時間がかかってしまうのです。
さらに、3月や9月は各自動車販売店の動きも激しくなり、他の月に比べて手続きが遅くなるケースも少なくありません。そのため、3月と9月の買い替えを成功させるためには、2~3カ月の期間で余裕を持った手続きが必要なのです。
また、3月や9月は自動車の購入価格は大幅に優遇される傾向がありますが、一方で買取査定額は上がりにくい特徴もあります。
各自動車販売店は、3月に車を大量に売るためには1月や2月に在庫を用意しておく必要があり、3月には既に車の在庫を持っている状態のため、査定額を高くしてまで手に入れる必要がありません。
つまり、買取をしてもらう時期は3月や9月ではなく、自動車販売店が欲しがっている1月や2月の方が高額査定に期待できるということです。
そのためには、所有している車を買取してもらう時期と購入する時期の両方を計画的に行う必要があります。
計画的な買い替えを行えば、買取と購入の両方でお得となるため、2~3カ月を目安に準備を始めましょう。
では、具体的にどうやって計画を立てればいいのかわからない人もいるため、以下を参考にしてください。
お得に買い替える計画例
3月中に納車を狙う場合は、以下のような期間で計画を行っていきましょう。
時期 | 内容 |
12月下旬 | ネットや店舗で、欲しい車と自分の車の査定相場を把握 |
1月上旬 | 店舗の見学・決定 |
2月中旬 | 交渉・契約完了 |
3月中旬 | 納車 |
まず、買取査定額をアップさせるために、自分の持っている車の査定相場を理解しておきましょう。
査定相場や実際の査定結果があると交渉での根拠となりますし、そもそも、相場がわからない状態では、査定額が安いのか高いのかも知ることができません。
そのため、12月下旬から1月上旬までにしっかりと情報を集めておきましょう。
1月上旬は、自分の欲しい車の状態を調べたり査定額がどのくらいなのかを把握したりする期間です。
ただし、査定や購入の交渉期間を持っておきたいので、2月中旬までには店舗を絞りましょう。
そして、2月中旬にいよいよ交渉と契約を行い、契約が完了すればあとは納車を待つだけです。
3月は、1年でもっとも忙しい月となりますので契約完了から納車までの手続き期間に余裕を持って1カ月以上開けておくと安心です。
続いて、9月中に納車を狙う場合の計画方法を紹介します。
時期 | 内容 |
8月上旬 | ネットや店舗で、欲しい車と自分の車の査定相場を把握 |
8月下旬 | 店舗の見学・決定 |
9月上旬 | 交渉・契約完了 |
9月中旬 | 納車 |
半月決算である9月は、決算月の3月よりも自動車販売店側が忙しくないことが多いため、準備する期間も短めです。
まず、8月の1カ月を使って、車の相場や欲しい車の情報を手に入れておき、店舗にも足を運びましょう。
焦って店舗を決めてしまう人もいますが、店舗を決めるのは9月で間に合うので納得いくまで店舗選びをしてください。
9月に入ると、店舗を決めて買取額と購入額の交渉・契約を行ってきます。
契約完了から納車完了まで2週間程度で手続きが終わることが多いので、9月上旬に契約が済めば、9月の中旬には納車できる計算になります。
上記の買い替え計画はあくまでも目安ですが、いつ何をすればいいのかわからない人は、ぜひ参考にしてください。
軽自動車の買い替えを検討している人は早めの計画で得できる
軽自動車の買い替えをお得に行いたい場合は、買い替えのタイミングを間違えないように注意しましょう。
自分の所有している車の年式や走行距離や車検期間をしっかりと把握して、買い替えのタイミングにあらかじめ目星を付けておくと安心です。
また、車の買い替えを行う際に、計画を立てると「いつ何をすればいいのか」を一目で確認できるメリットがあります。
車の買い替えをすることは、数年に1度なのでついつい忘れてしまうこともあるかもしれません。そのため、お得に軽自動車の買い替えをしたい人は、数カ月前から自分の作った計画に沿って契約するのをおすすめします。